うみぼうず

モリコーネ 映画が恋した音楽家のうみぼうずのレビュー・感想・評価

4.0
不勉強でモリコーネをあまり詳しく知らず、結構有名な映画音楽家だよねぐらいで鑑賞したけどめちゃくちゃ面白かった。あれも実はモリコーネだったのか…という作品ばかりで、モリコーネの過去の経歴と作品群を紹介してくれて、モリコーネ初心者にも優しい。
ドキュメンタリーとはいえ途中の劇中音楽とオーケストラでの演奏の切り替えなどとてもダイナミックなシーンも多数あり、見応えは十分。

20世紀は映画音楽が優れた芸術である、というのは確かにその通りだなと。日本でもゴジラやジブリ、また新海誠作品あたりの音楽は是非生音で聞いてみたいと思うもんね。あとはゲーム音楽くらいか。200年後に評価される、と言っていたが200年後に語られる音楽は今でも既に評価されて演奏され続けていくと思う。

印象的だったのは、作曲に際しまずは思考するということ。素人目線では何となくフィーリングで作り始めそうなイメージだけど、脚本と作品を把握するからこそ監督や関係者よりも深い理解が出来て音と映像がマッチングしていくんだろうな。ジョン・ウィリアムズとハンス・ジマーのコメントも良かったなと。「人生を彩るサウンドトラック」

まだ未視聴の作品もたくさんあるので、モリコーネ作品を堪能していきたい。
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