KOUSAKA

モリコーネ 映画が恋した音楽家のKOUSAKAのレビュー・感想・評価

4.0
感動的。モリコーネのチャーミングな魅力を象徴しているかのようなオープニングのストレッチシーンから、彼が指揮を執る迫力のコンサートまで、ずっと素敵でした。

モリコーネの名曲は数多あれど、個人的に一番好きなのはマカロニ・ウェスタンの最高傑作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』の音楽です。テーマ曲「C'era una volta il west」や「L'America di Jill」を聴くたびに、あの情景が蘇ってきて涙が溢れてしまう体になっているので、数年ぶりにスクリーンで体感出来たのは嬉しかったです🥹

愛する奥様のマリアに自分が作った曲をいつも聴かせて、良い曲かどうかの判断を仰いでいたというエピソードも素敵です。

当たり前すぎて言わずもがなやけど、絶対に映画館で見るべき作品です!

補足ですが、TBSラジオ「アフター6ジャンクション」で先日(2023年2月8日)放送された「作曲家、エンニオ・モリコーネとは一体どんな人物なのか?特集 by 小室敬幸さん」の回は、めちゃくちゃ勉強になりました。

特に、絶対音楽と応用音楽の定義と、その狭間で揺れ動くモリコーネの姿、そしてその2つの融合をついに成し遂げたのが、実は2013年の『鑑定士と顔のない依頼人』だったというエピソードは特に興味深かったです。映画も見てみようと思います。
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