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モリコーネ 映画が恋した音楽家のyayouのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

偉大なマエストロ。
冒頭、モリコーネが自宅の部屋で体操やストレッチをする。音楽家やプロデューサー、映画監督がモリコーネという人を一言で語る。
同じ映画の映像に違う音楽をつけて見せてくれたり、編集の仕方が面白かった。

奥さんのマリアさんに作曲した曲が好きかどうか必ず聞く。アカデミー授賞式からも奥さんを愛しているのが伝わるし、インタビューにでてきた著名人関係者たちがモリコーネとモリコーネの音楽が大好きで尊敬していたことがよくわかる。おじさま方みんな嬉しそうに熱く話していたから。

あれだけの曲数を作る。作る苦悩はもちろんだけど、映画音楽から結局離れられずに、美しく優雅で、斬新で実験的な曲を作るのが、楽しそうに幸せそうにみえた。
元々はトランペット奏者なんですね。
天才なんだろうけど、熟考したくさんの➕αで作り上げる。

人に影響を与えるとは、こういうことなんだなぁ。と改めて思った。モリコーネという人を知らなくてもモリコーネが作曲した曲のどれかは必ず聞いたことがあると思う。
オーケストラの演奏や歌は圧巻。
モリコーネの偉大さと素晴らしさを知ると同時に、映画がさらに好きになった。全てが詰まった総合芸術。
昔の知らない作品も刺激的なものだらけ。



ただ、映画音楽の素晴らしさを感じるほど、聴覚障害の方のことを思った。でもこの答えはいつか違う何かが私に教えてくれるだろう。

何度も映画音楽をやめると言ったエンニオ・モリコーネ 200年後も語り継がれているであろう作曲家。
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