第二次世界大戦中のイギリス軍のミンスミート作戦を基にした作品。ナチス軍に実際とは違う場所を攻めることを信じ込ませるため、偽の極秘文書を持たせた死体を使った欺瞞作戦を実行した、イギリス軍の諜報作戦の作品。
事実を基にしていることもあり、リアルめなスパイもの。偽文書を持たせる死体をよりリアルなものにするため、架空の軍の経歴、恋人、写真、手紙などなど、プロフィールのでっち上げが面白いです。さらに死体を送り出してから、偽文書が本当にヒトラーの元まで行くのか、そしてヒトラーは信じるのか、そんなハラハラ感が楽しめました。
メインのストーリーの他、主人公を取り巻く仲間、家族との人間模様も語られますが、メインの作戦の方が圧倒的に面白いので、色恋ネタはいいから、作戦がどうなっているかを魅せてくれ！と思いました。そのぐらいメインの作戦は面白かったです。（実際、ユーエン少佐とチャムリー大尉の人間関係はいいとして、ロマンスはいらなかったと思う。。。）
ザ・英国紳士なコリン・ファースを堪能しつつ、ハラハラする作戦の行く末を楽しめる作品でした。
