mikanmcs

リベリオンのmikanmcsのレビュー・感想・評価

リベリオン(2002年製作の映画)
4.0
「アクションがマトリックスみたい」という話や「ガン・カタ」で有名ですが、なぜか未見だった本作。遅すぎですがやっと観ました。

人間としての感情を持つことが犯罪とされる未来の独裁国家。取締官のエリートがふとしたことで人間性に目覚め、「ファーザー」の暗殺と体制の転覆を目指す、、という「華氏451」+「1984」みたいなお話でした。

独裁国家の雰囲気や暗い色調に統一感があって、絵面がスタイリッシュでいいですね。期待の「ガン・カタ」アクションは香港映画のような「様式美」の世界でしたが、アクションに独自性があって良かったです。袖の下から武器が出てくるの、ネタ元はタクシー・ドライバーかな。

監督の「カート・ウィマー」さんは面白い映画をとる人だなあ、と思って調べたら監督より脚本家の仕事のほうが多くて「トーマス・クラウン・アフェアー」「トータル・リコール」「X-ミッション」とリライト仕事がお得意な模様。今USで大ヒット中のステイサム兄貴の「The Beekeeper」の脚本も手掛けておられるらしく、公開が楽しみ!そういえば、エンド・クレジット見てたら制作にヤン・デ・ポン(名作「スピード」の監督)の名前がありました。懐かし。

本作は2002年なんで「マトリックス後」の映画ですが、全体的に80年代のビデオ屋においてあったような「B級近未来デストピアSF」の味わいがあって、良き。チープな中にも独自の世界観と様々な工夫がされていて好感が持てました。でもクリスチャン・ベールのロング・コート姿はマトリックスのパクリすぎ。まあサングラス掛けてないから許すけど。犬の扱いはジョンウイックに繋がったかも。

最近、映画を見始めてもつまらなくて途中でやめてしまうことが続いてましたが、本作は集中して楽しめました。満足満足。
mikanmcs

mikanmcs