ケチャこKechaco

映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズのケチャこKechacoのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

元のTVシリーズの話がいいから、総集編で色々端折っても面白さが損なわれないのはやっぱりすごい。
追加シーンで一番よかったのは田中まわりのエピソードかなぁ〜田中が血眼で追いかけてたドードーが、彼の同級生にとってはどうでもいいものだったってわかるシーンになんとも言えない無常感を覚えた。
登場人物のインタビュー形式のストーリーはそれぞれの魅力をいい感じに引き出してて、特にドブは一見チンピラのようでいて確固たる矜持を持ってる感じというか、カリスマ性みたいかものが伝わってよかった。
あと白川さんのカポエイラのシーンやっぱり笑ったww
カポエイラなど強い特技を持ってる白川さんが何故ドブに強気で出れなかったのか、おそらく精神的に支配されてた事で彼女本来の強さが抑え込まれていて、小戸川と出会ったことでようやく解放されたのかなぁと自己解釈してる。

ミステリーキッスのあれこれについては三矢さんと公園で意気投合してた時までは本気で三人で結びついてた感じだったけど、お上の意向で亀裂が生じて、彼女たち三人じゃどうにもならない泥沼に陥ってしまったのがつらい。
山本はミスキスはこれからだ、まだやれる、と奔走を続けてたけど実際は山本の一人相撲になっていて、当のミスキスメンバーたちはバラバラになってたのが悲しいなぁ。

映画版を観てよかったと思ったのは、取り調べを受けている小戸川が最後の方で自分の仲間達を思い出して微笑むシーンが見れたことと(小戸川救われてよかったな……と思った)
後日談で白川さんと小戸川が動物園に行った所(幼少の小戸川の時はある意味孤独だったため、暗いわだかまりがなく親しい人と純粋に動物園を楽しめたのがよかった)
あともう一つ後日談でみんなと花見に行ってるところかなー!美人局で荒んでいた市村ちゃんが新しい居場所を見つけられてよかったとほっとした。
犯人周りのあっさり加減は確かにちょっと不満もあるけど、元々三矢さんの事件も計画性もなかったみたいだから、運だけで突っ走ってたらそりゃあそうなるのかなと……
ただオーディオドラマの最後の方で襲われた人たちが無事だったのは何がしかのフォローがほしかったかも。
でも、見たいシーンも見れたことで映画の満足感は高かったし、ウキウキしながら鑑賞を終えました。助かってよかったな小戸川!
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