フランスのアニメですが原作は日本の小説&漫画という逆輸入ムービー。
吹替で鑑賞したのも影響してか「日本のアニメとは違う海外っぽさ」はあまり感じられなかった。
しいていうならば実写映画における阿部寛、原作漫画の谷口ジロー作画にあった独特の『濃さ』が本アニメ版ではスッキリと薄まっていて『洗練』されたような印象を受けました。
そういう意味では90分強の尺で原作・漫画の内容を綺麗にまとめあげているのは見事。
作画に関しても、美しくも冷酷な山々の風景や煙・天候の滑らかな描写が目を見張る。
吹替では堀内賢雄&大塚明夫というアテレコ大御所が登板されて耳だけ聞いたら昔のTV洋画劇場。
堀内さんは加齢の渋みが増して、わずかに家弓家正っぽさが出ていた。