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アンネ・フランクと旅する日記のnekonomachiのレビュー・感想・評価

4.3
アンネの空想の友達キティが主人公の、明るい雰囲気に満ちた素敵な映画でした😊✨

現代によみがえり博物館から日記を持ち出してアンネを探すキティ。
現代と過去が交互に描かれ、過去のアンネの幸せな日々はとつぜん終わりを告げる。

「2時間ですべてが焼き尽くされたの」

わずかな手荷物で隠れ家に移り、ニュースの情報に一喜一憂するアンネ。
ユダヤ人だというだけで迫害され爆撃を受ける人々。
レニングラードで亡くなった多くの市民とソ連の兵士たち。

現代の方では強制送還される移民や子どもたちがたちが名前を呼ばれ、電車で収容所に送還されるユダヤ人の姿と重なります。

2022年の現在ではロシアによるウクライナ侵攻と、街を焼かれ学校から子どもたちが消え避難するアンネの状況がまったく同じに見えました。

内容はシリアスですが映像と音楽が美しく、ミュージカル風で楽しい場面やキティのほのかな恋もありとても軽やかなファンタジーです😺

ナチス兵も死神の行軍に抽象化されて残虐なシーンもないので小学生もディズニー映画の感覚で観ることができると思います。

ラストのキティの演説。
「アンネはこう言ったのよ。これほど人間の邪悪な面を見てもなお私は信じている。人間の本質は善なのだと」
私もそう信じています😌🍀
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