アンネの日記はアンネ・フランクが空想の友達に対し綴っていたもの。
この映画はその空想の友達の視点でどうなるのかを描く。
アンネの日記から生まれたキティーは、アンネの生涯だったり、日記を訪れていくことで感情移入していく。
アンネ・フランク本人を映画化したものは幾つかあるが、日記の方にアプローチをかけているのは中々珍しい。
アンネの悲惨な体験がそのままフィードバックされていく。
ナチの兵士の無機質な感じや、日記を信じる間違った人々。
そしてキティーに恋するペーターとの淡い関係。
ラストの描写も含めて、アニメでしか成しえない表現方法を見事に感じた。