地球外生命体

アンネ・フランクと旅する日記の地球外生命体のレビュー・感想・評価

3.3
第2次世界大戦下にユダヤ人の少女アンネ・フランクが空想の友だち宛てにつづっていた『アンネの日記』を原案に描いたアニメーション映画。

2009年にユネスコの「世界記憶遺産」に登録され、「世界で最も読まれた10冊」のうちの1冊に挙げられた『アンネの日記』。これまで幾度となく映像、舞台化されてきたが、本作はアニメーションでしか表現し得ないアプローチで、アンネ・フランクの生涯を、彼女が生み出したキティーの視点でたどっていく。

アニメーション映画として初めてアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞を受賞した『戦場でワルツを』のアリ・フォルマンが監督・脚本を手がけ、アンネの空想の友だち、キティーの視点からアンネの生涯をたどる。

音楽を担当するのは「MGMT」のベン・ゴールドワッサーと「ヤー・ヤー・ヤーズ」のカレン・O。

現代のオランダ、アムステルダム。激しい嵐の夜、博物館に保管されているオリジナル版『アンネの日記』の文字がクルクルと動き出し、キティーが姿を現す。時空を飛び越えたことに気づかないキティーだったが、日記を開くと過去へとさかのぼり、親友アンネと再会を果たす。しかし日記から手を離すと、そこには現代の風景が広がっていた。キティーは目の前から消えてしまったアンネを探し、アムステルダムの街を駆け巡る。

★2021年シルクロード国際映画祭
アニメーション作品賞
★2022年ルクセンブルク・シティー映画祭
スクール審査員賞
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