画伯

Bros(原題)の画伯のレビュー・感想・評価

Bros(原題)(2022年製作の映画)
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かなり好き。ヘテロ規範に批判的なのはもちろんだけど自身の白人シスゲイである特権性もうんざり顔でしっかり引き受けているところとかリレーションシップのあり方とか(モノガミー的な関係についてやそもそも関係を維持するかどうかについても同意を取ろうとするなど)もとても繊細だし、自分自身やコミュニティのクィアネスを妥協せず、リレーションシップにも譲歩せずに、まず誰もが自分らしくいるということへの強い意志が貫かれており、最終的に出たトーンが「優しさ」だったという印象。ビリーアイクナーのやかましさとキュートさがまずよいのだがロマコメにおける相手役としてのルークマクファーレンのよさというのも大きそう。本作を観てシングルオールザウェイに地に足のついたコージーさを加えてるのはこの人なんだなと改めて評価が高まった(シングル…では正確には相手役ではなく若干フェアリーな役割を負わされているが)。これは日々の怒りや疲れを癒やすために毎日観たい作品。一刻も早く配信等日本国内で鑑賞可能になってほしい
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