ゆうた

ブラックライトのゆうたのレビュー・感想・評価

ブラックライト(2021年製作の映画)
2.0
ストーリーもリーアムニーソンもどっかで見たような感じで、何一つ新しい要素がない。
FBIかCIA悪者にしてさ、リーアムニーソン主演にして家族と問題あるキャラやってもらおうよ、これならある程度客入るっしょ!
みたいな志の低さをひしひしと感じる。
結構な陰謀が渦巻いてる割には敵の規模しょぼすぎるし、不正の証拠があまりにも簡単に手に入りすぎだろ。
あの長官がなんの抵抗もなく家にあげたのはてっきり家族を人質に取ってるからだと思ったのに、まさか無策でデータ奪われるとは思わなかったぞ。ああいうシーンって、「お互いの実力をわかり合っているプロ同士だからこそ、無駄な抵抗ややりとりはせずに、むしろ余裕を持ってあっさり取引に応じる」というのが演出の意図なのに、それが全然表現できてないじゃん。
主人公が特異な能力(出口の数を執拗に覚えたり、周囲に気を配るなど)を発揮するシーンも少ないし、アクションシーンも盛り上がりに欠ける。あと、最初に陰謀に気づくのは主人公ではなく記者で、むしろ主人公は陰謀を明らかにしようとする男をそうと知らずに邪魔してるせいで、どうしても主人公がちょっと間抜けに見えちゃうよね。

正直つまんなかったんですが、『96時間』で始まったアクションスター、リーアムニーソンもいよいよ現実的な体力の衰えによって終わりが見えているので、作品の出来とは別にありがたく見させてもらいます。
ゆうた

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