このレビューはネタバレを含みます
三回みました。初見で関係性の大枠を理解してから二回目を見直したら、見逃したり聞き逃していた部分の多さになるほどすごいな！となったのですが、三回目になると、ならもっとほかにも仕掛けがあるのでは？という勘ぐりで逆に謎が深まってしまい、また日を改めて見てみようかなと思わされた作品です。
初見では記憶と現実の境目がわかっていなくてとまどったのですが、電話ボックスが見えている時の飛行機音は現実では過去の記憶がよぎっている時におきる耳鳴りなのかな？あの耳鳴りで一旦すべてが遠くなる表現、とても好きです
近づいてくる電車の光がつきぬけていく記憶の奔流みたいで、通り過ぎた後にはもう電話ボックスがないことですべてを受け入れたのだなと感じました
見終わるといつかは訪れるのだろう最後の日を思ってせつなくなってしまうのですが、このたよりない嘘をいくえにも積み上げることでうまれた絆のような何かは本物だと思うので、最後の時まで普通でなくても幸せな家族でいてほしいなと思いました
