オム

田舎の日曜日のオムのレビュー・感想・評価

田舎の日曜日(1984年製作の映画)
3.9
すごく好き。
1900年台初頭よ??
でも、家族あるあるが詰まっている。家族の距離の取り方が全てではなくとも、あーって心臓をギュッと握られる感がある。100年経っても同じようなことを繰り返しているんだな、我々は。というきもち。

とはいえ、フランスのちょい田舎が舞台ということで(パリまで当時の車で45分だって!)我々の日常とは全く違う、風景、衣装、調度品。キッチンの数々、焼かれるパイ生地…などなど眼福。

確実に老いている主人公、ちょっとした瞬間に長くはないのか…?と思わせる描写がありハラハラ…。息子も義理の奥さんも2週に一度来てくれるなんて、ちょっと噛み合わない会話があるとはいえ、いい息子夫婦だね。だが男孫2人、おまえたちにはパンチだ(超ヤンチャ)
妹ちゃんはちょっと寂しそうに見えたけど、おしゃまで可愛かった。
娘は波瀾万丈の独立心旺盛、喜怒哀楽激しいタイプ。華やかでわたしは好きだけど、多分当時も変な人扱いだったのかなって気はする笑
なんだかんだで、あの奔放さがかわいいんだろうな、おじいちゃん的には。

何かが起こるわけではない。
本当に家族のある休日を描いた物語。でも、人々の日常って案外ドラマだよねって気づかせてくれる。はー、空気感含めてすごく好きだったなあ。
オム

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