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仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダルのpenのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

アンク、映司、比奈の関係を中心にドラマは展開され、それに合わせて手を繋ぐことを主にした長回しの演技が印象深い。10年ぶりのメインの続編で作品ファンへの目配せも必要な中、60分尺でも本作の物語に必要な関係性をじっくり描こうとしているのは良い。
また、ライダーの映画で何度か復活している為、それとの差別化も必要。今までは映司側から見た復活だったのがアンク視点で話を進ませることで、何が起きたのか? 世界はどうなってしまったのか? を説明しつつ謎の引っ張りが作られていたので良かった(パンフにそのあたりのことが少し、小林靖子氏の存在と共に説明されてて納得)。

驚いたのはフォームチェンジや強化フォームを一切出し惜しみしていないことだ。当然スーツを作るのにもVFXを作るのにも予算や時間が掛かるし、特別編とはいえVシネ枠だから最後まで通常フォームのみということもありうる。そんな中で映像的にも過不足ない変身演出やアクションが見られて良かった(特にオーズはバラエティ豊かなタイプチェンジが見どころの1つだし)。バースにまで目が行き届いてて好感。

メダルの欠片がしきりにクローズアップされていたので、途中から映司の一部にアンクがなる終わり方を想像していた。空いた手を取る・繋ぐまでの物語になるのは冒頭から(そしてTV版の終わりから)予感されていたものの、まさかこうなるとは。とはいえTVシリーズの頃からポップな雰囲気を纒いつつ人間の欲望については結構苦いエピソードが多かった印象なので、こうなるのも分からないでもない。自分は好きです。
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