Twitter漫画「私、アイドル辞めます」を実写映画化した本作は、主要キャストが現役アイドルたちという、「オールスターキャスト」ならぬ「オールアイドルキャスト」によるリアルなアイドル物語。
ヒロインの千優里は小さい頃からアイドルに憧れていて、或るアイドルオーディションに合格して上京し、念願のアイドルライフを歩み始める。
だが、可愛いだけ、歌が上手いだけ、ダンスが上手いだけでアイドルになれる訳ではない。
仮に芸能事務所に所属してアイドル活動を始めたからといって、直ぐに売れっ子になって、テレビや映画に出られる訳でも、大きなステージでパフォーマンス出来る訳でもない。
1億総アイドル化と言われるこの時代、バラエティー番組やテレビドラマ、映画に出たり、名だたる会場で自分の魅力を発揮出来るのは、ほんの一握りに過ぎない。
このアイドルたちによるアイドル物語は、一見華やかなアイドルライフのようでいて、そこには葛藤や挫折もあり、「アイドルはつらいよ」という部分を浮き彫りにする。
それでもファンの人々に癒しと元気を与える存在であることに変わりはない。
