えにし

ミスター・ランズベルギスのえにしのレビュー・感想・評価

ミスター・ランズベルギス(2021年製作の映画)
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波打ち際に追いやってしまった悲しい歴史は、誰かにとっては悲しくもなんともなかった
手や足や、言葉や声さえも戦車になって違う命を踏みつぶしていくのに、溺れるほどの血が流れても、誰かにとっては沈むほどではなかった

有刺鉄線に巻きつけられて身動きの取れなかった旗が、風に吹かれて翼のように揺れている
その自由に心打たれても、僕らは僕らの持っているものを差し出せるかな
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