Pandano

バビ・ヤールのPandanoのレビュー・感想・評価

バビ・ヤール(2021年製作の映画)
4.0
ロズニツァ監督の作品は「国葬」に次ぎ二作目。
現在も渦中にあるウクライナでの話だが、ナチとソ連に挟まれた悲劇は想像を絶する。
ユダヤ人問題を絡めて、はるか昔から政治も人間も複雑に交差してきた地域だから、かなりいろいろな問題が根深くあるよう。
ロズニツァ監督の主張もすんなり受け入れられるというものではないようだ。

過去の映像を集めて編集したにもかかわらず、監督の意のままに撮ったとしか思えない場面の数々。探し出す監督に脱帽。
そして私のトラウマ映画「炎628」と同じくらい真実の映像も残酷。「こんなこと誰も信じない」とナチが言うほどに。

衝撃的な映像が出るのは題材からして理解できるけれど、それよりも最後の最後、汚水で現場を覆う、別角度からの衝撃🔥
それはないよ
浮かばれないよ
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