◯の受容
2021年 フランス作品
母・クラリス(ヴィッキー・クリープス)
少ないセリフ
抑えた演出の中
微細な感情表現に魅せられる
喪失感
絶望感
虚無感
寂寥感…
現在と過去
こちらの世界とあちらの世界
行きつ戻りつの映像に魅せられる
娘・リュシーが奏でる
ピアノの旋律と共に
ひとつの家族の小さな物語が
ある出来事により
大きな心の旅
魂をめぐる物語に展開する
キューブラー・ロスが唱えた
「◯の受容過程5段階説」が重なる
否認
怒り
取り引き
抑うつ
受容
旅の終わり
◯を受容したかにみえたクラリス
その心中に湧き上がったのは
強い“使命感”と微かな“希望”ではなかろうか