うえびん

彼女のいない部屋のうえびんのレビュー・感想・評価

彼女のいない部屋(2021年製作の映画)
4.0
◯の受容

2021年 フランス作品

母・クラリス(ヴィッキー・クリープス)
少ないセリフ
抑えた演出の中
微細な感情表現に魅せられる

喪失感
絶望感
虚無感
寂寥感…

現在と過去
こちらの世界とあちらの世界
行きつ戻りつの映像に魅せられる

娘・リュシーが奏でる
ピアノの旋律と共に

ひとつの家族の小さな物語が
ある出来事により
大きな心の旅
魂をめぐる物語に展開する

キューブラー・ロスが唱えた
「◯の受容過程5段階説」が重なる

否認
怒り
取り引き
抑うつ
受容

旅の終わり
◯を受容したかにみえたクラリス

その心中に湧き上がったのは
強い“使命感”と微かな“希望”ではなかろうか
うえびん

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