嘘はまだ
信じている証
だから
優しかった
降り頻る雨の中では
当たり前に全身は濡れる
痛いくらいに
戸惑えば
そこはかとなく
寄せる浮気
掴まろうにも
取っ掛かりがなくて
ずっと回るばかり
愛なのに
ね
難しいのか
嘘がまだ
通じている間
だから
嬉しかった
やり直す前と後では
当たり前に何かしら変わる
あっという間に
重なれば
ひとつ残らず
消える動機
こだわろうにも
酔っ払いきれずに
ちょっと齧るばかり
夢ならば
ね
美しいのか
見えている限りが
醒めてゆくと
あえかに泣けるとして
戸惑えば
そこはかとなく
寄せる浮気
掴まろうにも
取っ掛かりがなくて
ずっと回るばかり
愛なのに
ね
難しいのか