おばあば

劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室のおばあばのレビュー・感想・評価

4.5
 高い人気を博したドラマの劇場版。現実においても、こうした医療従事者が今日もどこかで活躍している、という熱いメッセージが込められた作品だった。
 そのメッセージはエンドロールに写し出される実際の医療従事者の方々の写真で明確に伝わって来たが、その現実と本作を感動と共に結びつけたのが、他でも無い鈴木亮平だろう。なんというか、主演:鈴木亮平というより医師そのものだったと思うのだ。
 医療ものの見所の一つに手術シーンがある。専門用語が次々と繰り出されるため、演者の力の見せ所の一つだ。本作でも、もちろん主要な見せ場だ。喜多見チーフ(鈴木亮平)から数々の医療用語が的確かつ最速と思われる速さで発せられる。しかも声のトーンが熱くなり過ぎることはない。患者の生命を預かる立場の人間にとって、手術の現場は常に高い緊張を強いられると同時に、冷静さを保たなければならないはずだ。医療ドキュメンタリーで見た事のある、あの雰囲気を思い出し、圧倒された。
 
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