レオン

劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室のレオンのレビュー・感想・評価

3.9
見逃し人気邦画シリーズ (★平均4.2 wowow録画)
いや~医療アクションというか、手術シーンは既視感満載のハリウッドCG作品より、よっぽど見応えありました♪
本作を見れば、映画はほとんど邦画しか見ない・・という方が増えているのが当然かな・・と。
(2022年の国内公開映画の興行収益の「和洋対比」は、
68:32で圧倒的に邦画が優勢)

炎上するビル等も制作費がハリウッド対比で遙かに少ない割に違和感ないぐらいに表現している。
鈴木亮平もオーバーアクトにならずに、ユーモアシーンとシリアスシーンの両方を自然かつ直向きに演じ、私的に少ない邦画で気になる存在の役者だ。

じゃ、もっと★を上げれば♪ とのご批判を受けそうだが、悲しいかなハリウッド作を見慣れている者からすれば、どうしても演出や各シーンが画的に甘さを感じてしまう。

手術中のあり得ないぐらい情けない助手の態度、避難している大勢の人がどうしてもエキストラに見えてしまう、負傷した救急隊員が、全員ゾンビの様にむくむくと起き上がり再度任務に、等のシーンはハリウッドならもっとシリアスに演出するだろうな~と感じて・・。
ま、そのあたりで★4に届かずの評価に。

が、目が潤むシーンもあり、このフィルマにレビューを投稿するほど映画好きじゃない、一般の方が見れば、大感動も当然で、平均が★4.2と高いのにも納得。

洋画:邦画の対比が、これほど自国優勢なのは、日本独特の現象らしく、世界規模で見ればハリウッド作が圧倒している。 だが昨今「ゴジラ」や「宮崎駿アニメ」がアメリカ国内の興行収入で「米作品」に勝る場合も出て来て、日本映画の評価が向上している。

さらに現在、米アカデミーはマイノリティやLGBTQに関する大衆受けしそうにない難解作品ばかりを作品賞受賞やノミネート作と紹介し、一般の方からすれば視聴後、"やはり洋画は難しい・合わない"と敬遠される要因を自ら提供してしまっている。

本来、米アカデミーの本望は、「低予算の文化的作品」にもスポットを当てて、巨大予算の大作ばかりが注目されない様に映画振興に注力するのが目的のはず。

今年のアカデミー有力作の「哀れなるものたち」も賛否分かれるマイノリティ難解作品。
「えっ、これアカデミー作品賞受賞作? じゃ~どうせ難しい作品でしょ、やっぱ見ない」という様な現象が起きなければよいのだが。

日本のマスコミも左派がほとんどで、芸能界にも多いので、ハリウッドの様に難解なマイノリティ作品重視にならない事を祈ります。

尚、ハリウッドの「マイノリティ基準」に関し、知りたい方は、私の「哀れなるものたち」のレビューの冒頭と、その背景も含んで、PS=以後に記載しています。
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