くみ

劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室のくみのレビュー・感想・評価

4.1
ストーリーを漠然と見たら、戦隊モノ感があって王道な医療ドラマなのかもしれないし、ドラマ版でも苦手だった『死亡者は…ゼロです!』からのガッツポーズシーンとかわかり易すぎる絵面にうーんなったところを差し引いても、おもろい。
ドラマから見てたから仲間それぞれの背景が叩き込まれて愛着湧いちゃってるし。
それぞれのキャラクターと配役がとてもいい。
喜多見先生がが医者としては凄いけど言葉で全然言い返せない(言い返さない?)のとか、仲間にテキパキ指示出してキレキレなのに言葉がすごく丁寧だとか、手術中にもありがとうとか言うの好感しかないだろ。
『ですね^^』が口癖のヒーローなんて今まで見たことないよね。そういう所がとてもいい。
映画版はエンドロールに一般の医療従事者達の写真を沢山載せてて、それがカッコイイ医療のシーンだけじゃなく、床を拭いたり設備整えたり、薬を用意してたりとか、地味なメンテナンス的なところにもちゃんとスポットを当ててて、凄い才能を持った唯一の人がヒーローなんじゃなくて、皆それぞれ自分の出来る事をやってて、みんながみんなヒーローなんだって伝わるのがめちゃくちゃ良かった。映画で言ってたことを裏切ってなくて嬉しい。
自分のなんてことない仕事とか人生にも光が当たる気がした。まじでこういう映画は助かるんだよなぁ。

あえて言うとしたらもう少し俳優としての鈴木亮平と見た目を変えて欲しかったかな。せめて髪型だけでも…。鈴木亮平が喜多見先生にしか見えなくなっちゃう。
映画シティーハンターから鈴木亮平に目が離せなくなっちゃってまじ困るぜ。
くみ

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