タカナリ

それいけ!アンパンマン ドロリンとバケ~るカーニバルのタカナリのレビュー・感想・評価

3.7
シリーズ第33弾。
オバケタウンに住む、変身が苦手なオバケの男の子・ドロリン。変身が上手くなりたいドロリンは、「おぞましの森」にある「まっくろマント」を探しに行く。

今回のゲストキャラクターであるドロリンは、女優・北川景子さんが演じています。思ったよりも上手かったです。
その他、オバケタウンの町長と側近をジャングルポケットの3人がそれぞれ演じています。こちらも違和感無かったです。

注目なのはやはりドロリンの成長。
出来なくて努力するが、上手くいかずに止めた経験は、誰しもがあると思います。ここで追い詰められると、ドロリンのようにダメな事に手を染める事を考えてしまいます。
ここで大切なのは、相談出来る存在の有無。その存在があるかないかで、人生は大きく変わると思います。ドロリンはクリームパンダやアンパンマンによって心に変化が生じますが、もし誰もいなかったら、ドロリンはマントを手にし、ばいきんまんのように町の人々を怖がらせていたでしょう。
小さい子供に分かるかは分かりませんが、子供にとっても大人にとっても大事な事を教えてくれました。

面白かったのが、マントを手にしたばいきんまんの変身。
これまで登場した強敵達に変身していました。これは映画ならではで良かったですね。
住民達の反撃も、映画ならではの規模で良かったです。心が熱くなりました。

気になったのが、住民が変身するもの。
ライオンやゾウなどの動物や重機に変身していましたが、「あの世界に果たして普通のライオンやゾウなどの動物は存在しているのだろうか」と思ってしまいました。
だけど、「私達の世界で普通の動物は、あの世界では架空の動物なのではないか」と考えたらしっくりきました。
多少デフォルメしても良かったようにも思いました。

ホラーマン、今回かなり光っていました。