音楽が一切ないから、普通の生活音が耳に入ってこれがケイコには聞こえてないんだなぁ、と。
静かなんだけど沢山音があって、展開も静かなんだけど、最後ぐーっと胸に来るものがあった。久しぶりに邦画でいいなと…
耳の聴こえないボクサーという稀有な存在でありながら、その事実はあくまで一つの個性であり、正直なところ、どうでもいいことで、決してその事実に悲観的になることや同情的になることを一切せず、閉鎖を余儀なく…
>>続きを読む三浦友和の健康診断の場面、聴力検査と視力検査によってこの映画の音と光に対する思考が端的かつユーモラスに表現されます。
三浦友和はヘッドフォンをし、「音が聞こえたらボタンを押してください」と検査を受…
マイノリティ的な特性とか、ボクシング選手っていう特殊な状況に縛られ過ぎず、ケイコの人間性をまっすぐ描いているのが良い。
と同時に人と人との関係性に対しても、一つ一つの描写が丁寧で(会長とのシャドー…
聴覚障害者を扱った三宅作品
三宅作品らしいな、という印象。夜のショットが多く、フィルムのホワイトノイズがかかり、暖色強めのカラグレが施され、三宅作品の出来上がり。
意味付けされない風景ショットも…
主人公の特性もあるのでしょうが、終始静かに、そして淡々と物語が流れていきます。なんらかのメッセージが込められた作品だとは思うのですが、体調が悪かったからか、その意図を掴み取ることができず、個人的には…
>>続きを読む耳が聞こえない主人公がボクシングに向き合う話。
努力家で正直者、黙々とボクシングに向き合うケイコ(岸井ゆきの)。
作中でケイコ視点になる(耳が聞こえない世界)かと予想していたが、第三者視点で彼女…
©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS