ボクシング映画だけど、あまりアドレナリンを感じない。でもそこが全く良い。
人との繋がり方をボクシングで知り、成長し、やはりボクシングを続けていくケイコ。
じわじわと見終わった後におもいだされ、余韻と反芻が半端ない。ラストシーン、ミット打ちの小気味良さ、会長とのシャドー、高架下の電車の明かり、会長の帽子、試合中のあの表情、ネイルを塗るシーン、、、
岸井ゆきのさんの演技がほんと良かった。声を出さない分、表情と動作でしっかり表現された感情。言葉で言われるよりグッとくる。
ケイコは会長を恩人であり、最愛の父であるような感情を抱いていたに違いなく、またその人が繋げてくれた縁を繋いでいくに違いない。