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ケイコ 目を澄ませてのYのレビュー・感想・評価

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)
4.1
自分にとっては「ものすごく好きかっていうと前評判ほどでもなかったが、これをものすごく好きという人がいるのはよく分かる」という感じの映画でした。

岸井ゆきのは門脇麦と並んで、若手(もう中堅か?)女優さんの中では大好きな人です。そのために観たと言っても過言ではない。

あれだけ熱心だったケイコが心折れた理由が自分にはよく分からなくて(負けたからなのか、単に疲れたのか、ジムのことなのか)でもそこは台詞が言えないのだから伝わらないのが良さなのか、自分の読み取り不足なのか、作り手の力不足なのか、そこもはっきりしなかった。

だけど観ている中で「岸井ゆきのがこの映画を一身に背負っているな」と実感して、そしたら本人もパンフで「これは自分が背負っていく十字架」と表現していてやっぱそうなんだなと、そこは十分伝わった。

パンフの外装がとても良くて、思わず買ってしまいました。

(だからこそパンフ作成の人にお願いしたいのだけど、各賞受賞とかあらすじページは要らない。そんなものは「観る前の人に必要な情報」であって、観た人間は後半に載ってた監督やキャストへのインタビューや作品が作られた背景、メイキングとかがもっとみたいのである。最後にうっすら載ってはいるけど、ちゃんと外見をノート形式にしてるのだから、受賞ページやあらすじページは全てケイコのノートに置き換えてもよかった。大好きだったので敢えての注文です)

三浦誠己がボクシングのステップを踏むたびに「ステキ!"昔ダンサーをしていたオヤジの映画"か"ダンスのダの字も知らないオヤジがダンスチームを作る映画"を三浦誠己で撮って‼︎」って思ってしまうのは自分の病気なので気にしないでください。
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