YoshitakaBaba

ケイコ 目を澄ませてのYoshitakaBabaのレビュー・感想・評価

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)
4.5
「ケイコ 目を澄ませて」

今年2023年1本目の映画になりました。
とは言え2022年末の公開の映画ですが、、、、
これを本当は去年内に観たかったのですが、W杯などで忙しくて鑑賞出来ませんでした。
前から注目していた作品なんですが、鑑賞前からどんな映画かはボクシング映画ってことしかわかっておらず結構鑑賞して驚きました。
そして岸井ゆきのという大女優の演技に驚かされます。
もはや生きる伝説になったと思いました。

そんなケイコですが、プロボクサーでありながら耳が聞こえません。
ボクシングをする上でかなり不利なハンデですが、そんなは関係なく真面目で負けん気の強いケイコのボクシングにおいての日常を描いています。

この映画は聾唖の人の作品には珍しい演出があります。
通常であれば賑やかなシーンをミュートしたりする場面などは逆にミュートにしない演出に驚かされました。
去年のアカデミー作品であるコーダでは娘の歌のシーンをミュートにしてとても印象的なシーンを、逆にケイコではこれが聞こえていないというシーンを強調して描きます。
また細かい音の演出、また音質、相当拘ったんだと思います。
とても静かなシーンが多いですが、音に関して敏感に際立っています。
これ映画は映画館で観る価値のある映画でした。

そして主演岸井ゆきの。
かつて就活のCMでトラウマを植え付けた女優は圧倒的な演技でまさにボクサーでした。
岸井ゆきのは凄い域まで来てますね。
聾唖の役もかなり難しい役だと思いますが、決して違和感がありません。
岸井ゆきのってだけで公開館数も多そうですが、この映画は少なめです。
話題で良い映画なのでいまだに上映してされていますが、もっと多くの方に観ていただきたい邦画だと思いました。

映像だって拘っているし
とても映画として素晴らしいです。
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