「目を澄ませて」観ないといけないのは、この映画を観る私たち。
ケイコのボクシングスタイルの事を言ってるタイトルだと思ってましたが、我々への忠告でした。
音に関する情報(BGM、セリフ)が少なく、説明もほぼない。各シーンの視覚的情報で理解していく事が必要。
例えば後ろから人が来たらビクッとする、人をぶつかって一方的に怒られたとか、そんなシーンからも、強くなる事を選ばざるえなかったのかな、と心情が伺える。
私自身、軽度の難聴で聞こえない音があるので、わかる部分がかなりありました。
岸井ゆきのがいい。目で、表情で、動きで心情をあらわし、しかもボクシング選手に見える。アカデミー賞も納得。
ボーと見てたら淡々としたつまらない作品かも知れないですが、一人の聴覚障害の女性の挑戦と葛藤をリアルに描いてる作品です。