聴覚に障害のあるプロボクサーの実話を元に描いた珠玉のドラマ。
映画館で見に行けずに悔しい思いをしてたやつを、ようやく鑑賞。
どんな言葉で纏めて、どんな風に言い表せばいいのかわからないけど、
とりあえず今言えることは「大変素晴らしかった」という一言。
この映画は単なる胸がアツくなるようなスポ根系の映画とは違って、
すごく静謐で、光の魅せ方と音の使い方が非常に巧い映画だなと自分は思う。
余計な音楽やセリフがない分、より環境音や雑音は細部まで聞こえてきたし、
普段見てる何気ない風景とかは、16mmフィルムで見ると、より鮮明で綺麗に見えた👀
そして、音のない世界で懸命に生きるケイコの姿は一番注目すべきところ。
特にケイコの眼差しからは喜びや苛立ち、迷いや不安、ほとばしる情熱と闘志など
様々な感情を読み取ることができたと思う。
岸井ゆきのちゃんは圧倒的熱量でケイコという人物を演じきってくれていて、
ボクシングも練習して、手話も覚えてって、絶対大変だったと思うけど、
それを感じさせないくらい演技力がスゴくて、新しい「岸井ゆきの」を見れたと思う。
そりゃ日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞獲りますよね✨️
三浦友和さんはもう何も言うことありません！
ぜひ目と耳を澄ませて、ケイコの生き様を目に焼き付けてほしいです。
2023年 156本目
