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ケイコ 目を澄ませてのこーたのレビュー・感想・評価

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)
4.0
聴覚障害を持つ女性ボクサー・ケイコ。ハンディキャップを背負う中で、プロ試験に合格して日々練習に打ち込む。親や身内から心配されたり、私生活でも誤解されることが多い彼女にとって避難場所であり、ボクシングが生き甲斐だった。ジムが閉鎖することになったことがきっかけで、彼女はボクシングと、自分と向き合うことになる。
途中からラストがどうなるのか気になり始めて、結果的によいラストだった。彼女に待っているのは栄光ではなく挫折で、きっとこの先も負けて悔しい思いをする。恩師も見守る試合に負けることで、彼女は前を向き、ボクシングにも、自分にも向き合うことができる。
ケイコを見守るような引き目の固定視点が多くて、障害の多い日常を淡々と静かに描く描写が多かった。ベタ塗りテロップも、感情が乗っていてよき。
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