全編基本ほとんど音楽は流れない。
日常音が普通よりも大きく響く中、喋れない主人公なのもあってセリフも殆どない。
演出面に関しても派手な盛り上げはなくドキュメンタリーのような地味な見せ方だ。
でもそれがつまらなかったわけではない。
日本映画的な情緒が感じられてよかった。
最後の試合とか普通だっらもっと派手に盛り上げそうなもんだけど、そこはそんなに頑張る所ではなかったようで、あくまでケイコの心情を描く作品でした。
(個人的にはラスト盛り上げて欲しかったけど)
ケイコ役の岸井よしのの表情芝居はとても良かった。
観ているこちら側が色々想像する余地があって、そういう楽しみ方が出来る人はちゃんと楽しめると思う。
ケイコはボクシングが好きなのもあったけど、会長と一緒にあのジムでやれてたのが本当に楽しかったんだなと、ちょっとせつない気持ちになる。
モデルになった彼女は今何をしてるんだろう。
ちょっと気になる。