このレビューはネタバレを含みます
岸井ゆきのさん。ほぼ台詞のない中で、ほぼ唯一発した「はい」に物凄くハッとさせられた。強くて、揺るぎなくて、嘘がないような。ストーリーの起伏はなだらかで強く心を揺さぶられるような作品ではないが、丁寧につくられているように感じた。これを観た後に、最近始めたフィットネスボクシングに行ったらいつもよりずっと集中できた。PERFECTDAYSが1日1日を丁寧に生きる幸せを教えてくれる作品なら、こちらは1日1日を自分と勝負する難しさ尊さを教えてくれる作品かな。じんわりと自分の生活の中に残り続けてくれそう。「サボるのが怖い」という台詞がやけに頭にのこっている。