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ケイコ 目を澄ませてのoのレビュー・感想・評価

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)
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坂本安美三宅唱トーク

音が設計されている
ボクシングジム 

聴覚がテーマの作品なので
ジムの空間を作ろうとした 
音の面に関して刺激をうけた

目の前に 腕より短い距離に人がいる
いろんなスイッチを切って電車に乗ってる

相手を信頼する


ケイコが音を出さない練習をしている時
後ろでは音を出す練習をする

ケイコの視界に入らないところで見守る
顔を覗く顔を見るシーンは三浦友和の提案



Small, Slow But Steady.
小さくても遅くても着実に

商業的に別のタイトルが必要
ロッキーみたいに名前を
サブタイトルがいるとなって、目を澄ませて

ステレオタイプな静寂な、とか静かな、ではなく 目の良さを
音の気配、雨の気配


ジムで鏡を拭いている時 神聖な気持ちになる 想像するだけで僕も何かリセットするというか違う感覚を研ぎ澄まされるのではないか
目に見えないものの気配を
ジムが閉まっていくという流れの中に1人ではない気配を感じていたんじゃないのか


聾者のユーチューバー、マスクは勘弁してくれ
親しい人の口元なら予想して読み取れる
他人の電車の人の口元は興味ないし読み取れない

社会があってケイコがいるというより、
ケイコと一緒に部屋を出て、そうして社会とぶつかる

日仏で20年くらい前に、
描くべきか愛を交わすべきかを観た

会長の妻
明るさが伝染していく

16mmはじめて
いいじゃんだけじゃお金でないんで
何度もロケ地に行ってるのに、見てるのに、テストフィルムを見た時、橋や錆の情報量の多さにびっくりした 道の導線やけいこは見えてるのにそれ以外は全然見れてなかったんだな
だらしない演出をするとフィルムはそれだけでも盛っちゃう、そうならないように自戒に
少しの情報でも気付かないところまでちゃんと映るんだ、記録されるんだ、物干し竿ひとつでもわかる、気合いが入った
そこまで精細にうつらないかもしれないけど

対戦相手が礼儀正しく御礼を言ってた
他者を自分は知らなかった
他者とあらためて出会ってしまったという驚きだったかもしれない

世界に人がいるという単純なことを見た
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