耳の聴こえないボクサーという稀有な存在でありながら、その事実はあくまで一つの個性であり、正直なところ、どうでもいいことで、決してその事実に悲観的になることや同情的になることを一切せず、閉鎖を余儀なく…
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今年観た映画の中で1番好きかも。
ケイコは耳が聴こえにくいから、古風なボクシング指導の声とか、道でぶつかった男性にかけられた理不尽な怒鳴り声とか、そういう暴力に気づかない。でも、怖くないわけでも、…
三浦友和の健康診断の場面、聴力検査と視力検査によってこの映画の音と光に対する思考が端的かつユーモラスに表現されます。
三浦友和はヘッドフォンをし、「音が聞こえたらボタンを押してください」と検査を受…
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ボクシング/ジム閉鎖/聴覚障害
思ったよりも淡々とした雰囲気で
私には何を伝えたかったのかがよく理解できず、、話の展開も辻褄はよく分からずでした。。。
芸術性に富んでいる人には、良さがわかるよう…
マイノリティ的な特性とか、ボクシング選手っていう特殊な状況に縛られ過ぎず、ケイコの人間性をまっすぐ描いているのが良い。
と同時に人と人との関係性に対しても、一つ一つの描写が丁寧で(会長とのシャドー…
聴覚障害者を扱った三宅作品
三宅作品らしいな、という印象。夜のショットが多く、フィルムのホワイトノイズがかかり、暖色強めのカラグレが施され、三宅作品の出来上がり。
意味付けされない風景ショットも…
©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS