この映画で一回しかない音楽のシーンが印象的。でも、ミットを打つ音のグルーヴが伝わって来る。都会の無機質な音が中心だが、不思議と冷たさは感じなかった。
また、サイレント映画のようなタッチやコロナウイ…
“聴覚障害者ケイコ”という主役への没入の強制が全く感じられなかった分、“ケイコという人間”の生活にあくまで“他者のままで”共鳴していけた喜びというのが凄かった。
ケイコが言ってたように、人間はあく…
自分の居場所がボクシングしかない女の話
冒頭から初期の北野映画かっていうぐらいセリフがない
いや北野映画でももっとセリフある
・練習メニューを書き込むページが12月24日のクリスマスイヴ
つまり…
このレビューはネタバレを含みます
無音な世界で生きる無骨なボクサーの人間味であったり、人と人の関わりの中にできる"間"を感じとる映画。
ケイコに限らず、100分間ほとんど表情だけの演技なのにこれだけ伝えられる俳優陣すごい。
©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS