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今晩は愛して頂戴ナのすずすのネタバレレビュー・内容・結末

今晩は愛して頂戴ナ(1932年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

MGM『ブロードウェイ・メロディ』(29年)の成功を追って、大手各社が乗り出して作られたミュージカルの一本で、33年製作のパラマウント映画。

しかし、ダンスがない恋愛歌劇で、半分ミュージカルという中途半端感は否めない。
ミュージカル映画の必要条件が定まっていない創世記だけに、その過程が知れるという意味から貴重な存在とも云えるかも知れません。

監督は『喝采』『ジキル博士とハイド氏』『血と砂』『怪傑ゾロ』のルーベン・マムーリアンで、アルメニアから渡米した監督だけにヨーロッパの城を舞台に、古式ゆかしい恋愛劇が繰り広げられます。彼は監督としてより、全米監督協会の会長として活躍した人で、途中降板も2作もあり、もう少し、監督作を見てみたかったなぁと残念な気にもなります。
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