ベラボー

やまぶきのベラボーのレビュー・感想・評価

やまぶき(2022年製作の映画)
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傑作。
久々に”フィルム”観たという満足感。
人も生活も思想も事件も関係性も…映し描かれているものが等身大とか豊穣とかとは違う実存の手触り。
静かに細い根を増やし広げ生きていく。自分の花咲くこと願いながら。どこにどんな花咲かせるのか分からないけど。

ロケーションと生活。人々の肌触り手触り。各種の移動撮影。刮目のショットの数々。
フィルムで作ったから以上にフィルムを感じまくる映画でした。
アフタートークの地方だからこその多面的球体な?人の見え方の可能性の話もとてもおもしろかったです。

古き佳きATGの匂いありつつ”今”。
最初惹かれた予告から受ける印象や想像を良い意味で軽やかに裏切る感じ。
映画的なことでもう一つ。
省略上手いです。
つまりはとてもおもしろい作品でした

22.11.5鑑賞

予告や周辺情報やらでなんとなくの想定想像持ってしまう訳で(この作品に限らずかもですが)それをアッと驚かされるのではなくスーって変わっていく。劇中リアルタイムで変わっていく。彼らのいろいろ映画を通じて知っていく。意外とか複雑とか豊かとかじゃなくそのままの人のその時の一部だけど。
やはりこの作品に限らずかもだし、あらゆる創作物に触れることや現実そのものがそれであって。ができないや分からないこと多くて
ベラボー

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