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やまぶきのurakatayusukeのレビュー・感想・評価

やまぶき(2022年製作の映画)
4.3
実は、祷キララさんは推しというか、ファンでもある。「サマーフィルムにのって」のブルーハワイ役がよかった。

それもあって、この映画を観たのもある。ただ、推しと映画の感想はまた別である。

山﨑樹一郎監督は、映画の舞台なっている岡山県真庭市に移住し、農業の傍ら映画の制作をしているとのこと。
また世の中や社会への怒りが着想となった本作では、登場人物がそれぞれの問題や困難を背負っている。

主人公のひとり、やまぶきは日陰で咲く花のように、交差点に立ってサイレント・スタンディングをする。
そこから行き交う人々を見つめている存在のようだった。
ただ、いろんな登場人物と困難を盛り込みすぎ、または話を削りすぎなところもあって、外国人労働者であるチャンスさんのストーリーをもっと見たかったというのもある。
現代の社会問題を映しだすこと、ただ明るい人生ではないエンディングが、よいと思う。
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