「第4回大島渚賞 記念上映会」にて拝見。
まず、チャンス演じるカン・ユンスさんがエクセレントだった。
"泣くこと"をあれだけの説得力とともに表現でにることに感銘を受けた。
完成度は言うまでもなく、沈黙の中に語られるそれぞれの蛇行する運命が見事に浮き彫りになっていく。
それは社会と人との間に形成される輪郭でもあり、カメラの外側に開かれ続けていた映画と感じた。
また、同時上映のNNNドキュメント'14「反骨のドキュメンタリスト 大島渚『忘れられた皇軍』という衝撃」においては、「カメラは加害者である」ということを自覚的にというより、一つの態度として提示し、ド直球のナレーションとヨリ画とともに、時代の目を覚ましていく。
2本とも種類は違えど"怒り"を湛えたすごい映画だった。