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やまぶきのD1のレビュー・感想・評価

やまぶき(2022年製作の映画)
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理由は分からないけどすごく好きな作品だと感じた。

流れるもの落ちていくものの描写が印象的。
落石のように、どんどんと物事が連鎖していく。表層的な平和がどんどん剥がれていく感じ。

「やまぶき」がこちら側を静かに見つめるショットと、ヒョンスの泣きながら笑っているラストショットが圧巻。この作品を観てよかったと感じた瞬間。


何を撮るという質問に対しての人と風景、人・モノとの関係性・日常の恐怖心という三者三様の答えがあって興味深かった。そして撮影に関わる方との方向性のズレが作品に深みをもたらすという。

大島渚の「これでいいのか?」という問いはずっと頭に残しておきたい。
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