Mononoke

ポスト・モーテム 遺体写真家トーマスのMononokeのレビュー・感想・評価

2.9

なかなか見慣れないハンガリー産ホラー

主人公トーマスが遺体写真家として動かぬ遺体を一つのモノとして扱い、仕事として淡々と写真撮影してるシーンが静かに不気味でした。

序盤のこの仄暗いテンションのまま進めば(個人的には屈指の)良作となり得たのでしょうけど、トーマスさん途中から仕事しなくなって儚げ色白美少女と一緒に村で起こる怪異の原因究明というエンタメ展開にのり出すしまつ。

ホラー映画だから恐怖演出・映画展開あるのはあたりまえなんだけど、せっかく遺体写真家という職業自体が現代人からしたら薄ら怖い存在なんだからそこにもっとフォーカスしてほしかった。

そして後半からは空中浮遊や水中クンバカな恐怖と紙一重のシュールなシーンが更に多くなり、終盤においては悪霊の度を超えたアグレッシブ過ぎる悪ノリになんだか置いてけぼりを喰らった感がありました^^
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