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ポスト・モーテム 遺体写真家トーマスのowlマンのレビュー・感想・評価

3.0
“スペイン風邪”の猛威を振るう時代、遺体写真家のトーマスは、ある日少女に誘われて村を訪れる。その村は土壌が氷っており、死体も埋める事ができない村だった...

村を徘徊する“幽霊”の影が不気味です...
幽霊の実体はほぼ出現しません...屋根裏を走る音、写真に写る黒い人影、それがどこかリアルな心霊体験をしているような感覚がします。少しもの足りない感は否めないですが(ホラー映画観すぎ?)この映画の中、この村で起こるからこその恐怖体験です。

主人公の職業・遺体写真家も興味深くて『おくりびと』のように、最後に化粧をして、家族やご遺体本人の最後の門出を写真として残す。時代的に遺体の状態の悪さや死後硬直を無理やり動かすのは...まぁ...仕方ない部分はありますが、至極神聖な仕事だと思いました。

死者を弔うことが、“死者”にとっても“生者”にとっても大事な事である。

臨死体験をすると“霊感”が身に付くって話は、そういう事なのかなもなぁ...。
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