ハレンチ学園在学生

にっぽん・ぱらだいすのハレンチ学園在学生のレビュー・感想・評価

にっぽん・ぱらだいす(1964年製作の映画)
3.8
戦後まもなく加東大介が孤児の香山美子たちを連れて東京で進駐軍の慰安所をつくるところから物語は始まる。そののち桜原なる吉原をモデルにした地で売春宿を開き売春防止法が施行される夜までの商売女たちの力強い生き様と香山美子の悲哀を描く。前田陽一の堂々たる処女作で山本直純の音楽並みに威勢がよい。特典映像の予告編では「ちからの監督」と称されていた。香山美子は「銭形平次」のおかみさんという印象しかなく、少し顔が長いせいかスクリーンの収まりが悪い気もする。逆に、日本の売春史を研究する女子大生役で登場する加賀まりこは画面の中でひときわ目立っていた。