ぬーたん

君を想い、バスに乗るのぬーたんのレビュー・感想・評価

君を想い、バスに乗る(2021年製作の映画)
4.5
最近すっかり映画をさぼってたけど今作を観て、やっぱり映画って良いものですね~と水野先生の言葉通りに納得したよ。感動の嵐!嵐寛寿郎!アラカン!がしかしbut、この映画の良さを分かるのは人生を50年以上生きて来た方々だけだと思う。特にアラカン!アラ還!アラ、イカン!だって、或る意味ただバスに乗って旅するヨボヨボのお爺さんの話だけだもんね。目的とか途中で起こるアクシデントとか結末まで、もう完全にベタってるから驚きはないッス!若者が観て感動するわけねえ!ただ私はアライカンなんで、もう前半辺りからウルウル来てラストは決壊したわ、ぬーたんダム。黒部ダムには負けるけど。
主人公は何と90歳のお爺さんトム。まだ60代のティモシー・スポールが演じてる。さぞや特殊メイクしたんだろう、と思いきや普通のメイクだけ。そういえば90歳というより80歳位に見える感じ。でも歩き方や動きなど本当に90歳っぽくさすがの演技力。ちょっと突き出た下唇がいかりや長介っぽいが、堅い決意を表しているようだ。さあ、いってみよう!ババンババンバンバン♫
何故にあなたはバスだけを乗り継いでスコットランドからイギリスの最南端までいくの~♫それが旅と共に少しづつ分かって来る。それほど驚きはないが、それが共感を呼ぶ。奇抜な設定は不要。イランのだイカンのだアライカン。監督は『ウィスキーと2人の花嫁』のギリーズ・マッキノン。スコットランド出身で画家でもある。画家らしい映像の美しさに観入る。素朴な田舎道は延々と緑が続き、北海道っぽくて雄大。そこで出会う人も世話焼きで親切だ。イギリスの街中は渋滞やらで人間もギスギスした人も居る。そしてこの都会では何かあれば皆スマホで動画を撮り即投稿。これは恐ろしくもありジイサマの助けにもなる。バスで旅するおじいさん、が有名になっていくのだ。そして2020年作品なのに、偶然にもウクライナ。この国旗のある家庭にも招かれる。
バスを乗り継いで、でも思うようにいかず、しかしSNSを見た人たちに助けられ。このバスの旅はまるでトムの人生のようだ。トムの目的とは?そのラストに注目!え〜ん😭
90分ノンストップバスにお乗りください!50歳以上限定!アラカン推奨!居眠り注意!
タイトルが素敵だけど、原題は『The Last Bus』お洒落な邦題付けたなあ!
※おやつは、銀座ウエストのリーフパイとヴィクトリア。懐かしくて最高に好きなお菓子。でもカロリー高そう。
※夕飯は、海老と大葉の湯葉巻き揚げ。3色マカロニサラダにはゆで卵とハムとキュウリ。青梗菜と筍と椎茸の中華スープ。
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