「文芸映画を撮らないことがわたしのちっぽけな誇りです」と言った映画作家の風俗映画の佳作 前田陽一「にっぽんぱらだいす」
堀出し、蔵出し映画です。
こんな映画を週一くらいで上映する映画館がかつてはど…
このレビューはネタバレを含みます
☆☆☆☆
売春防止法による赤線廃止を描いた作品としては、溝口健二の『赤線地帯』が広く名作として知られているが、前田陽一監督によるデビュー作のこの作品も、溝口作品と堂々と渡り合う程の秀作です。
戦…
パワフルなホキちゃんが最高。籠の鳥の香山美子は勝呂さんに外の世界に連れ出され、ビリッケツの競歩みて大笑いするもつかの間、なるべく見ないフリをしていた虚無を実感する。香山美子と長門裕之が一夜を共にして…
>>続きを読む2015.08.04 新文芸坐
好きですねぇ…
昭和の赤線や薄幸でもたくましく時に朗らかに生きている女性達のなんて可愛いこと。
香山美子は水揚げから出戻りを含めたベテランぶりも鮮やかです。
個人的…
主演の香山美子が少し垢抜けないけど、赤線ものでもっと評価されていい一作。状況を忌憚なく開けっぴろげに、しかしながら、真摯に描いていて、とても面白いです。香山美子は、個人的に「江戸川乱歩の陰獣」におけ…
>>続きを読む在日アメリカ軍の特殊慰安婦に従事する女性たちが、女郎屋の再起を目指すべく赤線商売に乗り出す。赤線地帯の群像劇を描いている、ヒューマン・ドラマ。
戦後混乱期から売春防止法成立までの流れを背景にして、…
敗戦後から買春防止法施行までの赤線地帯の女性たちの軌跡。底抜けに明るく、世間体なんか唄って笑い飛ばす強さがこっちまで元気にしてくれる。
男たちのぱらだいすだけではなく女性の幸せのためのぱらだいす。
…