このレビューはネタバレを含みます
お母さんが別人になって戻ってくるというグッドナイト・マミー的なホラーとして、前半は良く出来ていたと思う。
最初からお父さんの玉木宏が怪しいし患者に何かしてるというのは分かってる話で、それが何かという点で上手いこと引っ張っていた。
ただ、退行催眠で記憶を制御するというのはギリギリ許容できる範囲なのに対して、魂の入れ替えというワードが出てきてそれはちょっとこの流れでやるにはしては発想が飛び過ぎではないかと思った。
冷静に考えると玉木宏のやろうとしてることは児童虐待から加害者と被害者の両方を救おうとしている立派なことのように思えるし、それが結果的に精神障害者のような人を生み出したとしても別に他人に危害を加えず家でジッとしているんだったら良くないか?とも思った。
それが自分の家族を救うだけならまだしも、何事も強要したら駄目であるというような話だった。