このレビューはネタバレを含みます
前から気になってたし僕の観測範囲で少し話題になってたので意を決して観た
とにかく本編ずっときっもちわるい(褒め言葉)
一見すると見逃してしまいそうだけど、何か引っかかるというか、嫌な予感がするというか、ボタンのかけ違いに陥ったままラストシーンを迎える
正直、ミステリーの部分は、ここまでオカルトとは思わなかったけど近しいとこまで推理できていたので特に驚きは無かった
玉木宏の、異常なまでの家族への愛が本作の主軸なのだが、家族を守るためなら何だってする、植物状態の母親の身体は捨てて、顔に大やけどを負った娘の身体は捨てて、魂だけを代わりの綺麗な別人の身体と入れ替える、ところまではまだわかる。最愛の娘に刺されても、警察には自殺だったと言えと、あくまで愛する家族のためなら自己犠牲を厭わないところは一貫していた。だからこそ最後の、新しい身体の母親との子供(赤ちゃん)と魂を入れ替えて産まれてきたところの動機と方法がよくわからない。サイコパスを自負する僕にもよくわからない。愛する妻の身体から再び産まれておぎゃるムーブは愛ゆえになのか、やっぱりまだ家族と離れたくなかっただけなのか。また、自分は殺されるのがわかってて準備していたのか、死の間際突発的に自分も魂入れ替えれるかやってみたらできたのか。母親と娘はあくまで自分の家族と赤の他人との交換だったが、今回ばかりは自分と産まれる前の自分の子供との交換なので、まだ産まれてないから家族と思ってなかったのか、やっぱり自分の命が一番だと思ったのか。
最後にタイトルの意味回収するのは良かった。
そういえば本作唯一と言ってもいいあからさまなホラー演出があるのだが、結局あれは何だったんだろう。
普段ホラーとか観ない、もしくは怖がりな人でも、たぶんちょうどいいホラーを体験できると思う
