日本でもこういうジョーダン・ピールみたいな不気味で嫌な感じのホラーの作り手が現れ始めたことに嬉しくなる作品ではあった。
もちろんピールのようにその怖さに現実の社会の暗部を投影するという域まではいけてないものの、不気味ななにかが現実に侵食してくる感覚はとても良かった。そこには黒沢清ら日本人監督たちの系譜も感じられる。
とはいえ新人発掘プログラムの作品だけあって色々荒削りな部分もあるけど、その辺は撮影や演者たち(特に玉木宏)の力で補っている。
色々言いたいことはあるが最後までツイストをかけ続ける気概は買いたい。ちゃんとビックリできたから、それだけでまず十分だと思う