結局カレー

N号棟の結局カレーのレビュー・感想・評価

N号棟(2021年製作の映画)
1.7
なんというかとんでもなく奇妙な映画だった。舞台となる廃墟団地で起きる出来事とかもそうなんだけど主人公たち3人に「いや今なんでそうなる?」って反応や言動が散見されて終始不思議だった。ホラー映画にありがちな主人公たち大発狂みたいなのはなくてもいいけど、にしてもしょっぱなから感度が鈍くてこの状況にただ違和感を抱えながら進んでく。普通「逃げる」発想になるところ数々の脱出チャンスをスルーしていく謎。欲しがってる?違和感が止まらない。

何より死恐怖症(タナトフォビア)の主人公が死後の世界を謳うカルト集団に抗いつつものめり込んでいくわけだけど、血の気が多すぎる。普通の女子大生なのにフィジカル強すぎやろ。「ねぇ、いつまでも友達だよね?」「みんなも死んでくれる?ずっと一緒にいてくれる?私みんなが好き。」こんな感じの不安定さで元カレと体の関係だけ続けてる人いるよな〜って思ったし、メンヘラは心霊以上に被害範囲がデカいことを再確認。真帆の心の隙間はお前がうんだんだろうよという最悪。死恐怖症の設定は忘れた頃にやってくる感あったなぁ。

カルト集団たちのランチタイム、赤を上手いことみんな差し色に使っててただのオシャレで草だった。死を素晴らしいものだと讃える奴らには「だったら自分が死ねばいい」に尽きるね。わかるようでわかんなかったや。